韓国の大統領府周辺には、大統領の弾劾を求める市民が詰めかけ、警官と“もみ合い”になりました。尹錫悦大統領が「非常戒厳」を正当化する談話を発表したことで市民の怒りのボルテージは一段と高まっています。

韓国尹大統領 談話で「辞任しない考え」明言

活気に溢れるソウル・明洞。変わらない日常が流れているようにも見えますが、屋台を営む人からは…

屋台を営む人
「年末のかき入れ時だけど、だいぶ少ないですね。(例年は)この道路は人でごった返すけど、今空いているじゃない」
「外国人をみかけない、半分くらい減りました」
「安定して、楽しく商売できるといい」

だからこそ、尹大統領の談話の内容は到底受け入れられるものではなかったようです。

屋台を営む人
「驚いたよ。国民をあまりにもバカにしている、そんな人は大統領にならないでほしい」
「戒厳令なんてあり得ないし、みんな同じ考えだと思いますよ」

12月13日午前、新たな談話を発表した韓国の尹錫悦大統領。約28分間の談話では、最大野党への批判と、“非常戒厳”の「正当性」を繰り返し、辞任しない考えを明言しました。

韓国 尹錫悦大統領
「野党は非常戒厳の発令が内乱罪に該当するとして、狂乱の舞を踊っています」
「(私は)大韓民国の自由民主主義と憲政秩序を守ろうとしたのです」
「私は最後の瞬間まで国民の皆様とともに戦います」

以前の談話では、自身の進退を与党・国民の力に「一任する」と話していた尹氏。この方針転換に与党の代表も…

国民の力 韓東勲 代表
「尹錫悦大統領はもはや大統領としての職務を遂行できず…与党として弾劾に賛成すべきだ」

尹氏の弾劾をめぐっては、野党6党が2回目の「弾劾訴追案」を国会に提出。

可決には与党議員から8人賛成する必要がありますが、これまでに7人の議員が「賛成」を表明しています。

国会では、与党の議員に集中的に取材がなされ、弾劾で賛成にまわるのか、一つ大きな関心事となっています。

すでに弾劾に賛成を表明している与党議員からは…

弾劾賛成を表明 キム・サンウク 議員
「(議員に)常識があるなら大統領の談話に同意することは難しいと思います」

弾劾賛成を表明 アン・チョルス議員
「私の考えは変わりません。今回もやはり国民の意向に従います」

辞任の意思を見せなかった尹氏に、国民の怒りのボルテージは上がり続けています。大統領府近くのデモでは、バリケードを突破しようとした市民と警察がもみ合いになりました。

尹氏の「弾劾訴追案」の採決は、12月14日午後5時から行われる見通しです。