長野県内のインフルエンザの感染者が基準値を超えたため、県はインフルエンザ注意報を発表し、感染予防を呼びかけています。

県がまとめた12月8日までの1週間の感染者数によりますと、県内全体での定点あたりの届け出数は12.47人と前の週から3.4人増えました。

基準値である10人を超えたため県は11日、インフルエンザの注意報を発表しました。

保健所別では上田が26.88人と前の週の倍以上に急増したほか、松本市が17.9人、松本が17.57人などと5つの保健所管内で注意報レベルを上回る感染者数となっています。

インフルエンザによる学校などの休業も増えていて、学年閉鎖は、小学校と中学校で11校で前の週の4校の3倍近くとなり、学級閉鎖は小学校から高校までで47校となっています。

2歳から6歳までの71人が通う上田市の信学会上田幼稚園では、今年はまだインフルエンザの感染者は出ていませんが、基本的な感染対策を徹底して警戒を続けています。

小林正徳園長:
「(入園してすぐ)4月に基本的な生活のパターンというのを学ぶということの中で、活動の折節折節に手を洗うんだよということと、今とても(水が)冷たいんですけど、時間をかけて石鹸をつけて洗うようにということで子どもたちに声掛けをしている」

そのほかにうがいや、換気、加湿も欠かさず行っています。

小林園長はクリスマス会など子どもたちが楽しみにしているイベントも多いこの時期、インフルエンザにかからないために保護者の協力も必要と話します。

小林園長:
「例えばご家族が感染した時には、子どもたちと距離を置くだとか、早めに医療機関を受診するとか、引き続き今後も(協力)いただければなと思っています」