コロナ禍 挟んで「接待」「二次会」離れか

内訳では最多がラーメンや焼肉などの「専門料理店」の224件で、前年同期比10.8パーセント増です。

注目は最も高い増加率の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産80件で、前年同期比で66.6パーセントの増加、去年の1.6倍になっています。コロナ禍を挟んで飲み会などの慣習が変化、いわゆる「接待」「二次会」離れが進んでいるとみられます。

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このほか「食堂、レストラン」が204件、「そば・うどん店」が17件、「すし店」27件となっていて、これら5つの業種は11月までに2023年の年間最多をすでに超えています。

東京商工リサーチは「コロナ禍で痛手を受けた飲食業界にインバウンド需要や賃金上昇などでお客が戻ってきたものの、物価高を反映した値上げで来店回数が落ち込み、物価上昇に見合う売り上げに達しなかった店舗が多いと分析しています。そのうえで、年末年始のかき入れ時を迎えたなかで、小規模、零細店舗は引き続き人手不足や物価高、食材料費の高騰など厳しい環境での経営が続く」と見ています。

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