宮崎県延岡市の焼酎メーカーが、自社で製造したウイスキーの販路拡大を目指そうと、アメリカの企業とパートナーシップを結びました。

延岡市の焼酎メーカー、佐藤焼酎製造場。
1905年に創業した老舗蔵元が5年前に乗り出したのが自社商品の海外輸出です。

(佐藤焼酎製造場・五代目蔵元 古賀隆雄専務)
「私たちがこれまで培ってきた蒸留酒技術でできるウイスキーが、アメリカでもヒットするのではないか、アメリカ人の心を打つのではないかということで」

佐藤焼酎製造場が輸出している商品は、「佐藤式」とブランド名が名づけられたウイスキーと焼酎の熟成酒。
ウイスキーはオリジナルの蒸留器で製造されたもので、自社焼酎のクリアですっきりとした味わいを引き継いでいます。

そして、10日、佐藤焼酎製造場は会見を開き、さらなる販路拡大を図ろうと、これまで取引をしていた日本の酒の輸出を手がけるアメリカの企業とパートナーシップを結んだと発表しました。

現在、佐藤焼酎製造場ではアメリカの9つの州でウイスキーなどを販売していますが、今後、販売先を25の州まで増やしたいとしています。

(佐藤焼酎製造場 山岸逸人代表取締役社長)
「アメリカでより発信を強く、日本の宮崎という、延岡という、そこを強く発信していただくことを期待して、この度パートナーシップを結ばさせていただいた」

佐藤焼酎製造場では、来年、アメリカで12万本のウイスキーの販売を目指すということです。