日本海側の人は歌がうまい?理由は“雪”のせい?

この要因について、ユーグレナの担当者は「はっきりとした理由はわかりかねる」としながらも「日本海側は寒さの厳しい地域が多いため、屋内で楽しめる娯楽が発展してきたことが理由の一つとして考えられる」と話します。

ユーグレナバイオインフォマティクス事業部・岩田修部長「特に雪の多い冬は外出が制限されるため、歌を楽しむことが長い間の冬の憩いの場になり、自然と歌唱力を磨く環境が整っていたのかもしれません」

また、石川県が4位となった理由については、古くから芸事が盛んな地域であることが関係しているのではと推測します。

石川県の伝統芸能 “加賀宝生流”

ユーグレナバイオインフォマティクス事業部・岩田修部長「伝統芸能である“加賀宝生(能楽)”や“加賀万歳(舞踊)”、また民謡などの音楽が地元に根付いており、日常的に音楽や演劇、踊りと触れる機会が比較的多い地域です。地域全体で音楽やリズムに親しみやすい背景があるのかもしれません」

能楽とオーケストラとの融合も

ただ、この遺伝子タイプがどのようなメカニズムで「カラオケ(歌)の上手さ」に関わっているかは未だ明らかになっていないとして、今後の研究における基礎データとなることが期待されています。