兵庫県のJR尼崎駅の真下を通る地下道をめぐって、こんなメールがMBSに届きました。 『地下道で流れているアナウンスでは自転車を降りるよう指示がありますが、ほとんどの人が降りていません。とても危険で、歩行者に当たりそうなシーンを何度も見ました』 実態を調べるため、取材班は現場へ。ルールも対策も無視する人々に記者が直撃しました。

“子どもの声のアナウンス”も無視する自転車 歩行者「ルールは大人として守るべき」

 兵庫県のJR尼崎駅。新快速が停車し大阪駅まで約5分、三ノ宮駅まで約16分と利便性は関西屈指です。問題の「中川地下道」はこの駅の真下を通っています。
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 取材班がさっそく地下道へと入ってみると、歩く人の横ギリギリを走り抜けたり、クネクネ運転で追い抜かしたり…。スピードを出した自転車が次から次へと疾走していきます。

 この中川地下道は全長約150m、JR尼崎駅の南側と北側を歩いて3分ほどで移動できる便利な道です。大勢の人が行き交うため、原則、自転車は降りて通らなければなりません。

 入り口には地下「歩」道と書かれ、自転車を降りてもらうための障害物がこれでもか!というほど設置されていますが、“そんなモノはお構いなし”と自転車に乗ったまま器用に避けて入っていきます。

 地下道では、子どもの声でこんなアナウンスが流れています。

 『おじいちゃん、おばあちゃん、事故にあわないように、自転車は押して歩いてね』

 ところが…

 (記者リポート)「今、園児を自転車がすごいスピードで追い抜いていきました」

 子どもたちからのお願いも聞き流して走り去っていきます。

 (歩行者)「アナウンスでも子どもの声で言ってたりするじゃないですか。ルールは大人として守るべきかなと」
 (歩行者)「マナーの悪さは天下一品よ。恥ずかしくないんかと思うくらい恥ずかしい」