加速する「年賀状じまい」背景は…

フォトブックサービスを展開するアスカネットの調査では、およそ6割の人が2024年の年賀状を「出さなかった」と回答。

年代別では20代は7割以上、60代以上でも半数近くが、年賀状を出していないという結果になりました。

日本郵便によりますと、年賀はがきの発行枚数は14年連続で減少し、年賀状のやり取りを辞退することを知らせるはがきや、シールなどの関連商品も続々と登場。

加速する「年賀状じまい」の背景について、人とのつながりやコミュニケーションについて研究する、東海大学・澤岡詩野准教授に聞きました。

東海大学健康学部 澤岡詩野准教授
「昭和でずっと永遠と、年賀状を書くのが当たり前という中で育ってきた方々が、体力気力が続かなくて、ちょっと年賀状はやめようかなとか、限られた人に出していこうかなという流れ」

専門家は、要因の1つとして高齢化を指摘。ほかにもSNSやメールで新年のあいさつを済ます人が増えたことや、郵便料金の改定にともない、ことし10月から、年賀はがきが63円から85円に値上がりしたことも影響しているとみられています。

年賀状に関する意識調査では「面倒だけど仕方なく送るもの」と回答した人が最も多く、次いで「形式的な習慣」と、義務感や伝統に基づいたものと捉えている人が多いのも現実です。