”感謝の気持ち”伝える手段が多様化
古くから新年の慣習として受け継がれてきた年賀状ですが、いつかはなくなってしまうのでしょうか。
澤岡准教授は「年賀状じまい」を
・はがきで送ることをやめるのか
・“新年のあいさつ”の儀礼自体をやめるのか
2つの見方からこのように分析します。
東海大学健康学部 澤岡詩野准教授
「はがきで出すということ自体は、量より質みたいなところで、間違いなく枚数は減っていくように思うんですけれど。これだけ『人との繋がりって』みたいなことがある意味問い直される時代なので、そういう中で、誰かにありがとうを伝えたりとかおめでとうって言い合えるっていう機会は無くす必要はない。その必然性は誰も感じてはいないと思うので。『あけましておめでとうございます』がなくなるかっていうと、いろいろと伝える手段が多様化して残っていくのかなというふうには思っています」
また、このような時代だからこそ、年賀状の価値は高まっているといいます。
東海大学健康学部 澤岡詩野准教授
「今までは何か百把一絡に年賀状を出していた時代ですけど、こういう時代になってくると、逆に年賀状を出すっていうことが、何か相手に特別な気持ちを伝えるということに、だんだん時代としては、もしかしたら年賀状のが位置づけが変化していくのかな。戦略的に『この人は絶対自分にとって大事だから伝えなきゃ』という相手に、年賀状をはがきで出すみたいなところを、うまく使っていくといいのかななんていうふうに思ったりします」
年賀状はあくまでもコミュニケーションの手段…
「出す」ことにとらわれずに、ゆったりと楽しめる人数まで送る人を絞り込んだりすることで、人間関係を見つめ直すきっかけにもなりそうです。