「ルール」は、どう変わった?
「青春18きっぷ」は、JR全線の普通・快速列車の普通車自由席などが乗り放題になる切符だ。年齢にかかわらず誰でも利用できることからファンが多い。これまでは、春休み、夏休み、冬休みの期間中に5回(人)まで使うことができた。

筆者が2004年春季に使った「青春18きっぷ」を見ると、1回目のスタンプは「3月21日静岡駅」とある。2回目から5回目のスタンプは全て「4月10日柏駅(千葉県)」。つまり5回分のうち1回分は1人で、残り4回分は4人で同時に利用した。期間中ならば「いつでも」「複数人でも」使うことができたのが、この切符の自由度の高さだった。
今回、2024年冬季のリニューアルでJRグループは、このルールを大きく変更した。「連続する3日間」または「連続する5日間」乗り降りできる切符としたのだ。連続する日程での使用に限られ、1枚を複数人で使うことができなくなり「使い勝手が悪くなった」という声が多く聞かれる。
一方、今回からは「自動改札機を使えるようになった」ことが大きなメリットだ。これまでは、有人改札を通り、日付スタンプを押してもらい入場。乗り降りするたびに有人改札で日付を見せなければならず、混雑時には待つこともしばしばあった。スムーズに乗り降りできるようになり、駅係員の労力も軽減されるのであれば、歓迎したい。