青森県の校歌をテーマにした展示が青森市で始まります。企画展では、校歌を作詞した作家の思いや、学校とのつながりが貴重な資料を基に紐解かれています。

この展示は県近代文学館が企画し、会場には校歌の歌詞や楽譜、それに学校関係者とやり取りをした手紙など126点の資料が揃えられています。

このうち、青森山田学園歌を作詞した北畠八穂の直筆原稿は、今回初めて公開されました。

あまり知られていない校歌の制作の過程も知ることができ、2011年に開校した田舎館小学校の校歌では、作詞した鈴木喜代春さんと学校関係者が開校直前まで歌詞の書き換えを行っていた模様が資料を通して明らかになっています。

県近代文学館 文学専門主幹 石岡健一さん
「校歌には作家や学校関係者、地域の方々の思いが非常に詰まっております。この展示を見てもらったら、自分の母校の校歌をもう一度思い出していただいて、それぞれの思いというものを感じ取っていただければありがたい」

このほかにも会場では、県内55の学校の校歌をタブレットで聴けるほか、AIで学校の校歌を分析した結果から地域ごとの特徴を把握することができます。

この企画展は、7日~2025年3月23日まで青森市で開かれています。