屋久島町の口永良部島について気象庁は6日朝、噴火警戒レベルを1から、2の「火口周辺規制」に引き上げました。

口永良部島では、古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増加し、6日午前6時までの24時間に30回発生しました。

噴火警戒レベル引き上げの判定基準を上回ったことから、気象庁は、「火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がある」として、6日午前6時20分に噴火警戒レベルを1から2の火口周辺規制に引き上げました。

カメラによる監視や地殻変動の観測では特段の変化は見られず、地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動は観測されていません。

口永良部島の噴火は、2020年8月以来観測されていません。

(口永良部島・本村地区 関口浩区長)「島民は心のどこかで、絶えず噴火を意識しながら生活している。火山とともに生きる島なので、今後も警戒しながらがんばりたい」

島では先月時点で、新岳火口からおよそ3キロ離れた本村地区などに65世帯93人が暮らしています。

気象庁は新岳と古岳の火口からおおむね1キロの範囲で弾道を描いて飛ぶ大きな噴石と火砕流に、また新岳火口の西側おおむね2キロの範囲では、火砕流に警戒を呼びかけていて、6日から機動調査班2人を派遣し、調査することにしています。

一方、霧島連山の新燃岳は、今月2日から火山性地震が増加していましたが6日はこれまでに5回と落ち着いています。

気象台は今後の情報に注意するよう呼びかけています。