今年も残すところ20日余りです。
信州の年取り魚のサケやブリ、今年の傾向を取材しました。


長野市の丸水長野県水の魚市場に並ぶ新鮮な魚介類。

この時期になると気になるのが「年取り魚」=サケやブリです。

主に東北信で年取り魚として食べられることが多い新巻鮭。

今年の傾向を聞いてみると…

丸水長野県水鮭・魚卵担当 倉島重晴(くらしま・しげはる)さん:
「北海道の漁が9月上旬から10月下旬まであるんですけど、今年はかなり量が少なくて、相場が2~3割上がっています」


倉島さんによりますと、主な原因は水温の上昇。

サケは冷たい海域を好むため、ロシアなど北へと移動してしまい、近海で獲れなくなってきているといいます。

今年の「秋サケ」の近海への移動予測は、平成以降最低の1703万尾で、前の年と比べて25パーセント減となっています。

長野市の魚店。

こちらの店でもサケの値上がりに頭を悩ませています。

さかなやきよたき 清瀧景(きよたき・けい)さん:
「毎年毎年値段が上がってきていまして、お客様には非常に心苦しいんですけども、申し訳ないけど、これはこの値段になっちゃいますという感じでやらせていただいています」

店では今年、2023年と比べ1匹当り1500円から3500円の値上げとなる見込みです。