保育士不足が課題となる中、県が初めて行った調査で、回答者のうち、2000人近くが保育士の資格を持っていても、保育士として働いていない「潜在保育士」であることが明らかになりました。
調査は県が行ったもので5日の県議会で速報値が公表されました。保育士として登録している65歳未満の2万7453人を対象に今年9月から10月にかけて行い、5362人から回答を得ました。
回答した人の6割にあたる3135人が保育士として働いている一方、4割の1981人は保育所などで働いていない「潜在保育士」だということが分かりました。
さらに、潜在保育士の4割が「保育士として働きたい」、6割が「保育士として働きたくない」と回答したということです。
(県子ども政策局 新川康枝局長)「市町村とも連携し、潜在保育士の就職が図れるよう取り組む」
県議会では鹿児島県の保育士の平均年収が327万円で、都道府県別では44位との調査結果も示され、県の担当者は給与の引き上げなど処遇改善を図り、潜在保育士の復職を後押しする考えを示しました。














