日本被団協がノーベル平和賞に選ばれたことにともない、10日にノルウェーで授賞式が行われます。これにあわせて、被爆者やその関係者らが現地に向かい、石川県内からは被爆体験を後世に受け継いできた西本多美子さんも参加します。

県庁を5日訪れたのは、4歳の頃に広島市で被爆した金沢市の西本多美子さんと、「核戦争を防止する石川医師の会」の大田健志さんです。

10日、ノルウェー・オスロでのノーベル平和賞の授賞式にあわせて現地を訪れることを馳浩知事に報告しました。

馳知事は、「今までの活動に意味があったという一つの証左」だと話し、被爆体験と核兵器の根絶を訴える活動を60年にわたり続けてきた西本さんを労いました。

西本多美子さん「自分自身の体で実感している、(核兵器は)絶対に人類と共存できない。使ったら絶対だめ。今度使ったら地球は破滅、生きていけませんよと私は訴えたい」

4歳のころ広島市で被爆 西本多美子さん

西本さんらは7日に出国する予定で、現地ノルウェーの国会議員を前に被爆体験や思いを語る場も設けられるということです。