イギリスを訪問されていた天皇皇后両陛下。日本国内では、両陛下のマスクについての関心が非常に高いという連絡をうけ、現地でも、マスクの有無や色について注目しました。
両陛下は国葬やレセプションなどの行事にはマスクを外して臨まれ、その他の移動などの場では黒いマスクをされていました。こうした判断の背景について、同行した側近に話を聞きました。
■同行した側近「コロナ対策はできるだけやる」「でも、その場の雰囲気を尊重されたのでは」
同行した側近の話
「今回日本から行かれるにあたって、コロナ対策はできる限りするという気持ちだったから、専用機の中でも私たちもずっとマスクしていました。マスクは日本の中ではやるものだということだが、王族が集まっている中では、そちらを尊重してということだと思う。色については直接伺っていない。その場の雰囲気などふまえてそうされたのかと思うが、伺っていません」
別の幹部
「海外では白いマスクは、病気の時にするイメージで、こちらでは色のついたもののほうがよく見かける。あくまでの私の意見」

取材を進めると、行きの専用機の中で、宮内庁幹部でマスクについての話し合いがもたれていたことが分かりました。その結果、「到着時は、マスク着用でいこう」となり、最終的に色は黒ということになったといいます。
調べてみると、2021年4月に、エリザベス女王の夫・フィリップ殿下が亡くなった際、葬儀では全員マスク着用が義務づけられ、エリザベス女王はじめ王室メンバーも皆黒いマスクを着用していました。
こうしたことも参考にしながら、黒いマスクで、配慮を示されたのかもしれません。
■「皇宮警察」も黒いマスクを着用

ちなみに、マスクを白から黒にかえていたのは、実は、両陛下だけではありませんでした。
護衛を担当する皇宮警察の面々も、普段の白マスクから一転、黒マスクになっていたのです。やはり今回の訪英に際し、何らかの指示があったのでしょうか?
同行していた皇宮警察の一人に取材してみると、「イギリス到着時には、“黒で”という話があったが、その後は特に黒でと指示されたわけではなく、自然に…はい」。皇宮警察としては、黒いマスクを日本から持参し、イギリス滞在中は黒で統一していたとのことですが、「指示」があったわけではないということでした。
細やかな心配りだなと感心していた矢先、私はある大変なことに気づいてしまったのです。