西之表市・馬毛島で自衛隊基地の整備が始まって、まもなく2年です。人手や資材の不足で完成が3年遅れる見通しの中、きょう4日、JNNのヘリコプターで上空から撮影すると、工事の遅れの現状が見えました。
(記者)「本土からおよそ40キロ。馬毛島が見えてきた。自衛隊基地整備がはじまっておよそ2年。島の姿は一変しました。大部分が茶色い土があらわになり工事関係者が行き交うなど、この半年でも大きく様子が変わった」

馬毛島では去年1月から、アメリカ軍・空母艦載機の陸上離着陸訓練に使う2本の滑走路や、護衛艦が停泊する桟橋などの整備が進められています。

滑走路や施設の整備が予定されているエリアは、ほとんど造成が進んでいました。

(記者)「島の東側、係留施設が整備されている地点にきた。複数の大型の台船やが並び、作業が急ピッチで進められている」

(記者)「島の中央、滑走路の整備が進められている場所。半年前に比べても工事車両の数や動き増えたように感じる」
防衛省は当初、工事期間を4年程度と見込んでいましたが、人手や資材の不足で完成は3年遅れの2030年の予定です。
滑走路だけは先行してつくられ、来年度にもアメリカ軍の訓練が始まるはずでしたが…
(記者)「メインの滑走路の整備が予定される島の中央部。早ければ来年度には運用が開始されるとみられていたが現在も多くの部分が土で覆われ、滑走路の造成に時間がかかっているものとみられる」

工事が遅れる中、防衛省は今年度の補正予算に1377億円を計上し、種子島と馬毛島をあわせた工事作業員の数は10月時点で4850人でしたが、ピーク時にはあわせて6000人に増える見込みです。