事故があったのは、石川県白山市八束穂の金沢工業大学やつかほリサーチキャンパスの実験室で、20日午後2時45分ごろ実験に使う土壁を移動させる作業をしていた際、9枚のうち8枚が次々とドミノ倒しになり、女子学生2人と教授が下敷きになりました。
この事故で女子学生(25)が頭を強く打つなどして大けがをし、女子学生(22)と男性教授(64)が足などにけがをしました。いずれも命に別状はありませんでした。
大学や消防の情報をもとに事故当時の状況を説明します。

土壁を側面から見た図です。当時、実験室にあった土壁は9枚で、厚さ約10センチ、土壁の間隔は約80センチでした。

倒れた土壁には木の枠がついていて、一番端の壁はクレーンからロープをかけ固定されていたほか、壁の側面は一辺5センチほどの角材でつなぎねじ止めされていました。

その後、実験で使うため一番端の固定していた土壁を移動させようと、教授と1人の女子学生がねじを外していたところ土壁が次々と倒れ、下敷きになったということです。