「グラウンドが狭すぎる!」大阪市中央区にある小学校で、グラウンドが狭すぎて「バッティング練習ができない」「子どもが遊べない」といった不満が児童や保護者から噴出しています。取材するとそこには、都心ならではの事情がありました。

「え、ここが校庭なの?」狭すぎるグラウンドでひしめき合う児童たち

 的当てをしたりスーパーボールすくいをしたりして楽しむ子どもたち。PTAなどが中心となってお祭りを開いていたのは大阪市中央区の市立「開平小学校」です。学校名は変わりながらも約100年前から続く伝統ある学校で、地域の人々から愛されています。

 開平小学校があるのは大阪の都会のど真ん中。中之島公園の南、川を挟んですぐそばの場所に建っていて、周りは高層ビルなどに囲まれています。その都心の小学校がいま、ある問題を抱えています。「グラウンドが狭すぎる」というのです。

 (5年生)「思いっきりボールを打ちすぎると越えちゃうから。狭いから」
 (保護者)「子どもにとって狭いのが当たり前というのがちょっとかわいそう」
 (保護者)「実際に校庭に立ってみると『え、ここが校庭なの?』っていう」

 サッカーにキャッチボールと思い思いに楽しんでいますが、全てが狭いスペースでひしめき合って行われています。

 そのため、こんな場面も…。サッカーをする男の子の頭上をフリスビーが飛んでいったり、別々にキャッチボールをする子どもたちは、近すぎてボールが当たりそうです。

 上から見てみると、校舎に対してグラウンドがいかに小さいかが分かります。広さは文部科学省が定める基準の4分の1以下しかありません。あまりに狭いことから休み時間にグラウンドを使えるのは学年ごとのローテーションになっています。

 (5年生)「ほんまは毎時間、全学年で遊びたいけど、グラウンドが狭いから仕方ないと思う」