自転車トラック競技で2度五輪の舞台に立った梶原悠未(27・TEAM Yumi)が11月30日、活動拠点の静岡県伊豆で関係者を招いた応援感謝交流会を行った。パリオリンピック™で17位という結果に終わったレースについて振り返り、「なにかに取りつかれていたようで自分を見失っていた。背負わなくていいものまで背負って自分で自分を苦しめていた」と自身の感覚を言葉に表した。
パリ五輪17位の敗因
8月11日に行われた女子オムニアムは1日4種目のレースを走り総合ポイントで競う。東京五輪では銀メダル、パリでは金メダルが期待されていたが1種目目のスクラッチレースで出場22人中暫定16位に終わった。自身の体は軽い状態だったというが…
「残り5周とか3周を切ってからの位置取りで自信を持ったレースができなかった。中途半端なところで(力強く)踏むのをやめてズルズル後ろに下がってしまった」
金メダルに向け大事な1種目目で順位を落としてしまったことから、全く体に力が入らず、体が凍りついた感覚になったと梶原は語る。
「心と体が嚙み合っていないというか、集中できていなかった。うまくはまった時の闘争心、エネルギーみたいなものが全くなくて」
また、放心状態だったレースの敗因について「多くの応援をしてもらって金メダルでしか恩返しができないと思ってしまい、金メダルへの執着心がレースの2日前に生まれた」と明かしてくれた。














