内密出産制度を独自に導入している熊本市の慈恵病院は、過去3年間で38人の赤ちゃんが内密出産で生まれたと明らかにしました。

熊本市の慈恵病院は、病院だけに身元を明かして匿名で出産する「内密出産」を受け入れています。

制度導入から12月で3年を迎えるのを前に、病院側が記者会見を開き、きょう(11月28日)までに内密出産で38人の赤ちゃんが生まれたと明かしました。

蓮田健(はすだ たけし)院長は、訪れる女性の多くが家庭に問題を抱えていて、内密出産の制度が赤ちゃんと母親の命を救っている現状を説明しました。

一方で、妊婦が切迫した状況で遠方から熊本を訪れることの危険性も指摘し、将来的には各都道府県に内密出産を受け入れられる体制を整備すべきと述べました。