農業高校の甲子園といわれる学びの成果を競う大会が先月、盛岡市で開かれ、県立置賜農業高校の生徒が全国一位に輝きました。

農業に関する学びから夢も生まれたようです。

日本(にほん)学校農業クラブ全国大会は、農業を学ぶ高校生の学びの成果を競い合う場で、「農業高校の甲子園」と呼ばれています。

このうち「資源活用・地域振興」をテーマにした分野で県立置賜農業高校3年の平光紗緒理(ひらみつ・さおり)さんが全国1位となる最優秀賞・文部科学大臣賞に輝きました。

きょうは川西町の関係者に全国大会での発表を披露しました。

平光さんは、授業の一環で子ども食堂の活動を行ってきましたが、活動の中で心を動かされるあるできごとがあったそうです。

置賜農業高校3年 平光紗緒理さん 「子ども食堂で、手作りのクッキーを手にした男の子が不満そうにこう言ったのです。『これしかもらわんにぇがな~っ』横でたしなめるその子の母親に、つくり笑顔を返したものの、ショックでした。それは、一人に数枚しか作れなかったクッキー作りに対してではなく、『何かをもらうことが当たり前』というその子の姿に対してでした」