“台風の目の中”を観測
上空から「ドロップゾンデ」と呼ばれる筒状の観測機器を投下。風速や気圧データなどを観測しました。
「投下確認。投下OK。データOK」
台風14号の目に飛び込んで見えてきたことは…
(名古屋大学 坪木和久教授 19日正午ごろ)
「伊勢湾台風の測定値にほぼ近い強度で上陸したと言っていいと思う。予想を超えた発達の仕方。この台風は雨台風と風台風の特徴を兼ね備えた、非常に危険な台風。その影響を東海地方は強く受ける可能性が高い。これから十分な注意をお願いしたい」
「線状降水帯」の恐れも…
さらに、今回の台風14号で警戒しなければならないのが、発達した雨雲が次々と連なる「線状降水帯」。
気象庁によりますと、19日夜から20日午前中にかけて、東海地方でもこの「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるといいます。
「線状降水帯」は各地で発生しています。例えばおととし7月の熊本県。レーダーによる画像には赤や黄色で示された一本の線のような雨雲が…これが長時間居座った「線状降水帯」です。この時の影響で球磨(くま)川が氾濫しました。
気象庁は、今回の台風14号でも「これまでに経験したことがないような影響」が出る可能性があると言っています。十分な備えをしてください。