台風14号の強風による宮崎県内の被害です。
住民たちが身を寄せた避難所にも大きな被害が出たほか、強風が原因でけがをする人が相次ぎました。
(三浦功将キャスター)
「神宮側から折れ曲った木が倒れ込んで道路をふさいでいます。警察関係者による撤去が着々と進められているところです」
18日、午前中に風速25メートル以上の暴風域に入った県内。
最大瞬間風速は、小林市で41.1メートル、宮崎市田野町で39.4メートル、宮崎空港で37.6メートルを観測し、各地で倒木など、強風による被害が相次いで発生しました。


(三浦功将キャスター)
「私有地にある電柱が根元から倒れてしまっています。小型の電柱でありますが少々危険な状況です」

そして、建物への被害も・・・
(下川祥子記者)「ビルの外壁が大きく剥がれ落ち、駐車場に散乱しています」
(近くの住民)「バサーンていう音がしてびっくりして見たら壊れていた…」
(廣末圭治アナウンサー)
「この強風の影響でしょうか。こちらの商店の壁が強い風によってはがされています」


日南市の油津一番街商店街ではアーケードの屋根が一部破損しました。
(商店街の理事長・歌津浩一さん)
「昨晩の日中から昨晩にかけて風が強かったので、最初は一か所だけだったんですけど、それが3か所になって。夜見たときには9か所になっていたという状況です。」


強風は、住民たちが身を寄せる避難所も襲いました。
(下川祥子記者)
「避難所になっていた小学校の体育館の壁が大きく剥がれ落ち、中がむき出しになっています。そして、剥がれ落ちたものが校舎外にもちらばっています」
こちらは宮崎市の赤江小学校の体育館。
この被害により、当時、避難所にいた市民20人は、18日夜、別の場所に避難したということです。


(近所の住民)
「風が向こうからだから、はがれてここに全部きた。もう恐怖心ですよ。こんなのが飛んでくるのだから恐怖のなにものでもない」
また、串間市でも、避難所になっていた市総合体育館2階の窓ガラスが割れて、飛散しました。
当時、体育館にはおよそ100人が避難していて、女性1人が割れたガラスの破片を踏んでけがをしました。


県によりますと、ほかにも延岡市の高齢の女性が風にあおられて転倒したほか、日南市の男性が強風で割れたガラスで頭をけがするなどしていて、強風が原因でけがをした人が相次ぎました。

県内は、19日昼過ぎに暴風域を抜けましたが、19日午後6時現在も全域が強風域に入っています。