就職先に県内企業を選んでもらおうと、高知高専の学生を対象とした高知県内企業の説明会が19日、行われました。
この説明会は、高知県工業会が中心となって開いていて、今回で7回目です。
説明会には、建設業や製造業、情報通信業など高知県内70の企業が参加しました。

2026年春に就職を控えた4年生のほか、1年生から3年生までの学生も企業ブースを回り、仕事の「内容」や「やりがい」などについて、熱心に耳を傾けていました。

(学生)
「思っていた仕事内容と全然違って、すごく興味がわいた」
「目に見えていない(仕事内容の)部分もいっぱい知れたので、おもしろかった」
「県内の就職を希望しています。自分が思っていたより、こういう企業があったんだという発見があっておもしろいです」
「僕は化学コースなんですけど、県外に目を向けがち。県内の企業のほうが、地域に目を向けた取り組みをしていて、勉強になった」

2024年の春に卒業した学生のうち、就職したのは106人。そのうち、県内企業に就職したのは14人で、ここ数年、県外への人材流出が顕著です。

(高知県工業会 岡林良憲 事務局長)
「人手不足もありますけど『人材不足』。高知高専の学生は優秀ですので、大手の企業がいっぱい採用しに来るんですね。地元の企業はなかなか見てもらえないので、これだけ採用意欲の高い企業が集まっていますので、話をすることでちょっとでも地元の企業に目を向けてもらったら。もう一つの目的は『県内の若者の県外流出を防ぎたい』という思い」

高知高専では、「こうした機会を通じて、県内企業に関心を持ってもらうとともに、キャリアを考えるきっかけにしてもらえたら」としています。