世界中で患者が増加している糖尿病。2021年には5億人を超えたと推計されています。日本国内でも2016年に糖尿病が強く疑われる人の数が1000万人を超えたとみられています。

そんな中、糖尿病が進むと必要になる透析患者の数が福岡県の平均より飛び抜けて少ない小郡市。全国から注目を集める糖尿病治療の小郡方式について取材しました。

病院と病院病院と患者をつなぐ「コーディネートナース」

糖尿病治療の「小郡方式」を実践しているのは、糖尿病の専門医がいる小郡市の嶋田病院。

カギを握るのは、「コーディネートナース」と呼ばれる坂本則子さんと同僚の西岡恵子さんです。

2人は、専門医がいる嶋田病院と地域の診療所との間を行き来し、共通で治療している糖尿病患者の検査データや診療内容を記入した「パスシート」を直接受け渡して経過を報告。

それぞれの医師や看護師が正確に患者の状態を把握するために活躍しています。

やなぎ医院 栁純二理事長「全国的にもこのようなシステムはあまりない。いい結果が出ているので、すばらしいと思う」

「小郡方式」の効果か、糖尿病が進むと必要になる透析患者の数をみると、福岡県の平均が1000人中7.71人に対して、小郡市は4.24人と飛びぬけて少なくなっています。