アメリカのバイデン大統領がウクライナに対し射程の長いミサイルでのロシア領内への攻撃を認めたと報じられたことについて、ロシア大統領報道官は「新たな緊張段階に入った」と批判しました。
ロシアのペスコフ大統領報道官は18日、今回の報道について「実際に決定されたのなら、ウクライナ紛争をめぐるアメリカの関与の度合いと緊張が新たな段階に入ったことを意味する」と指摘。「まもなく退くバイデン政権が火に油を注いでいる」と批判しました。
プーチン大統領はことし9月、長距離ミサイルでの攻撃はNATO=北大西洋条約機構の軍人の協力なくしてできないと指摘。「攻撃を容認すれば、NATOがウクライナでの紛争に直接参加してロシアと戦うことになり、紛争の本質を変える」と述べていました。
また、ロシア下院のスルツキー外交委員長は17日、今回の報道について「深刻な結果を招く緊張激化につながることは避けられない」とし、バイデン氏について「“血塗られたジョー”として歴史に名を残すことを決断したようだ」と非難しました。
こうした中、ウクライナ非常事態庁によりますと、北東部スーミで17日夜、ロシア軍によるミサイル攻撃があり、子ども2人を含む11人が死亡、89人が負傷しました。
ゼレンスキー大統領はSNSで、「無実の人々を殺した犯罪者は罰されなければならない」と非難しています。
これに先立ち、ロシア軍はウクライナ全土にミサイルおよそ120発やドローン90機による大規模な攻撃を行うなど、ロシア側が攻勢を強めています。
注目の記事
思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

恒星間天体「3I/ATLAS」まだ“真の姿”を見せていない可能性…原因は「宇宙線による日焼け」か 太陽系外から飛来した天体の謎

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い

【独自】旧統一教会の"財産移転先"天地正教とは 「弥勒菩薩は文鮮明氏」宣言から濃くなった教会の色...過度な献金要求を元信者が証言 二代目教主「乗っ取られた」旧統一教会の見解は【実態取材・前編】

生徒4人に1人がサッカー部 全国大会常連校で起きた〝裸で土下座〟 『いじり』が遠因ないし原因 発生リスクの高い集団とは 調査報告書がまとまる 熊本

「すごい話題の宝庫」元新聞記者が限界集落で新聞社 地域密着の小院瀬見新聞「すばらしい過疎地」発信 富山・南砺市









