トランプ人事に波紋…司法長官は過去に“性犯罪”か
重要ポストの人事を進めているトランプ氏。

その顔ぶれは、選挙を経て仲が深まったマスク氏や、第一次政権で厳しい移民政策を指導したミラー氏など、自分と近い人物の起用が目立っています。
そして新たに司法長官のポストに指名されたのが…

マット・ゲーツ氏(42)
「トランプ政権の下では私たちは豊かだった。インフレ率は低く、男女2つの性別しかなかった」
トランプ氏を強く支持する、保守強硬派のマット・ゲーツ下院議員(42)です。
ゲイツ氏は、過去に中絶を支持する女性を「醜くて太っている」と呼び、批判を受けた人物。また、17歳の少女に対する性的人身売買の疑いで司法省から捜査を受けたことがあります。
司法長官への指名が発表された直後、ゲイツ氏が下院議員を辞職したため、アメリカメディアは、議会の倫理委員会が行っているわいせつ行為などの調査が打ち切られる可能性があると伝えています。
トランプ氏の声明(13日)
「司法省の信頼と自信を回復させる」
とゲイツ氏に期待を寄せるトランプ氏。

市民
「(アメリカの)破滅を招く笑えない事態だ」
「子どもや孫のことを考えると、この国の将来が怖い」

この他、国家情報長官に元民主党の議員で、共和党トランプ氏のテレビ討論会の練習相手をしたトゥルシ・ギャバ―ド氏(42)の起用も発表されています。
トランプ新政権“サプライズ人事”が波紋
小川彩佳キャスター:
トランプ氏の人事、堤さんはどうご覧になりますか?
堤伸輔氏:
一言でいえば、トランプ氏の「やりたい放題をやりやすくするための人事」が、着実に行われている。トランプ氏と全く同じ考えを持つ人、あるいはトランプ氏以上にトランプ氏的な考えを持っている人を次々と据えていますから、“やりたい放題”になりますよね。
ただ、ゲーツ氏が司法長官に指名された時に、共和党の議員の集まりで溜息が漏れたそうです。そういう人物が選ばれている。この先、議会で承認人事になったら、かなりもめると思います。
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<プロフィール>
堤 伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
政治から社会問題まで幅広い報道に携わる