ニュースの司会者に、飼い犬を撃ち殺した知事も…。大統領選から1週間、新政権発足に向けてトランプ次期大統領が人選を加速させています。新設される「政府効率化省」トップにはイーロン・マスク氏を任命。「2兆ドル(約310兆円)削減できる」と発言するマスク氏ですが、トランプ氏の狙いは?
トランプ新政権発足に向け人選加速 マスク氏起用の狙いは?
大統領選に勝利した夜のトランプ邸。孫たちとの写真撮影が終わると…

トランプ氏
「イーロンと息子を入れてあげないと。ゴージャスで完璧な息子だ」
トランプ氏の呼びかけで写真に加わったのは、実業家のイーロン・マスク氏です。
この日から1週間、毎日一緒に過ごしていると報じられているマスク氏の影響力がさらに増しそうです。

トランプ氏の声明(12日)
「偉大なるイーロン・マスクが政府効率化省を率いることを発表する」
政府の支出を見直す組織「政府効率化省」のトップに任命されたのです。

10月、マスク氏は「少なくとも2兆ドル(日本円で約310兆円)削減できると思う」と、2兆ドルというアメリカの連邦予算の約3割に当たる額を削減すると発言しています。
マスク氏を起用する狙いはどこにあるのでしょうか。

明海大学 小谷哲男教授
「政府効率化という中に規制緩和が含まれていて、マスク氏がやっているAI・自動運転の規制緩和が含まれてくる。マスク氏にとって自らのビジネスでプラスになる面がある。
マスク氏は大統領選挙でトランプ氏に多額の献金をした。旧ツイッターを買収後、凍結されていたトランプ氏のアカウントを解除し、今のX全体をトランプ支持者が発言しやすい環境にした。おそらく選挙戦でも有利に働いた。トランプ氏はマスク氏に感謝していると思う」