漁業者を対象に、海での事故やトラブルが起きた時にいち早く救助要請を発信できる機械のデモンストレーションがきのう酒田市で行われました。

海で事故があった場合、これまで漁船からの救助要請は無線機や携帯電話を使っていましたが、人が海に落ちてしまった場合は救助要請自体を出せないなどの問題点がありました。

新たに埼玉県の会社「M・S・K」が開発した海難救助支援システムは首から下げる端末タイプで、もしもの時はボタンひとつで正確な位置情報を発信し、双方向でメッセージを伝えることが可能です。

「危険なエリアに立ち入っています。確認ボタンを押してください」

漁業 進藤優一さん「まず何かあった時にこれを押せばパソコンに入ってくるというのは分かりました」

このシステムを使えば携帯電話や無線機が使えない環境でも半径10キロを超えるエリアに救助要請を出すことができます。

そして、救助要請をうけた船が救助位置まで船を進めると。

無事、救助された船の要請が解除されました。

しかし音声が聞き取りづらいことや使い勝手など、海上で使う上で改善すべき点も
明らかに。

漁業 進藤優一さん「(海に)落ちてみて初めて自分で押さなければいけないのでまだまだ改良の余地があるのでは」

単独で漁に出る事が多い小型の漁船。安全と安心を守る新技術に期待が高まります。