山形県米沢市の公益財団法人が行ってきた高校生などへの奨学金の事業をイオングループが作る公益財団法人が拡大して引き継ぐことになりました。

米沢市にある公益財団法人、近野(こんの)教育振興会は、青少年の育成を目指し、32年にわたり米沢市内の高校生を対象にした奨学金の事業を行ってきました。

今回、この事業をイオングループが作る公益財団法人イオンワンパーセントクラブが引き継ぐことになり、おととい記者会見が開かれました。

イオンワンパーセントクラブは、グループ内で生まれた利益の1%相当額をもとに
環境・社会貢献活動を行っていて、今回、近野教育振興会の精神を引き継ぎ支援していくことになったということです。

引き継ぐにあたりイオンワンパーセントクラブでは、支援対象を米沢市内の6校から置賜地区の13校に拡大し、月額2万円の給付を行うとしています。

また大学生に対し返還不要の奨学金を毎月5万円支給するなどの新たな大学生奨学金制度も検討しているということです。

イオンワンパーセントクラブの森美樹(もり・よしき)理事長は、「近野教育振興会の人作りへの思いを引き継ぎ拡大的発展をさせていきたい」と話しています。