協力隊をサポートする中で、岩崎風花さんが大切にしているのは“住民を巻き込むこと”です。
『地域おこし協力隊』受け入れリーダー 岩崎風花さん(29)
「私自身が清里大好きなので…ここに住んでる人たちが、こんなことやりたいと抱えている思いを、無いものにしたくないというか」
「やりたいと思っているけれど、諦めていることとかあれば、ぜひ実現していきたいし、実現の過程でも、いろんな人を巻き込んで、面白おかしくやっていきたいみたいな思いがすごくあります」
北海道オホーツク地方の清里町に『地域おこし協力隊』として、新たに着任した4人。
セレモニーが終わり、ひと段落…かと思いきや、翌日から、彼らの活動はスタートしていました。
着任セレモニーの翌日、4人の姿は裏摩周展望台にありました。大野恵さんはこれから、登山自然ガイドとして活動します。
清里町『地域おこし協力隊』に応募 大野恵さん(30)
「いきますか~!」
一同「お願いします~」「恵さんのガイドが、タダで受けられるのも、いまのうちだ、いや本当に」「まだなんも知らないけどね」

北海道東トレイル。釧路・阿寒摩周・知床をつなぐ、約410㎞にわたる道で、ガイドや住民が整備し、今年10月ついに、1本に繋がりました。
トレイルを歩くこと、約1時間。見どころポイントに到着しました。
一同「えーすごっ!ここが…」「絶景ポイントです!」「おー!」
目の前に広がる根釧台地に、息をのむ4人。
清里町『地域おこし協力隊』浜田涼一さん(26)
「やーっほー!!…かえって来ている?」
清里町『地域おこし協力隊』に応募 大野恵さん(30)
「かえって来ている!すごいすごい!」
「清里町の自然環境って凄いんだということを知ってもらって、帰って来てもらえる、そういうムーブにつなげられるようなお手伝いをしたい」

『地域おこし協力隊』受け入れリーダー 岩崎風花さん(29)
「町を継続させていきたいとか、もっともっと面白い地域にしていくための、何か仕事ができないかなっていうのが原点であり、自分の一番、いまも持ってる夢っていうか、やり甲斐につながっているのかなって思います」

住民1人1人の“やりたいこと”を実現できる町づくりのために、風花さんと協力隊の挑戦は、始まったばかりです。
岩崎風花さん
「これからも頑張るぞー!オー!」
森田絹子キャスター)
『地域おこし協力隊』は、将来的には“定住を目指す”制度です。任期は3年、この間の給与や活動費は、最終的には国の予算で賄われます。
堀啓知キャスター)
一方、その任期中に、過疎化の地域で、例えば“登山ガイド”や“地域情報の発信”のような、定住のための仕事を見つけなければならない、もしくは自分で作っていかなければならない…この辺りが課題になっています。
さらに“都市部の若者”と“地方に住む住民”の認識のズレもあると指摘され、今回取材した岩崎風花さんのような、都会と地方の双方を知るUターン経験者などの調整役の存在が、一つのカギになるかもしれません、。
その岩崎さん、新たに“仕掛け人ラボ”というプロジェクトを立ち上げて、協力隊員や町民、地元企業などが一緒になって、地域おこしを仕掛けていく場を作り出していこうとしています。