幕末を代表する土佐の絵師で、「坂本龍馬に世界を教えた人物」とされる、河田小龍(かわた・しょうりょう)の偉業を振り返る展覧会が、9日、高知県立美術館で始まりました。

幕末の土佐藩に生まれた河田小龍は、幕末から明治前期までの激動の時代を生きた画家で、人脈が広く表現力に長け、「坂本龍馬に世界を教えた」と言われている人物です。

そんな河田小龍は、今年で生誕200年を迎えていて、それを記念した展覧会が高知県立美術館で始まり、9日には式典が開かれました。

会場では、小龍が手がけた、およそ130の絵画や資料が展示されています。作品からは、鎖国時代の終わりとともに入ってきた海外の文化を、いち早く取り入れようとした、小龍の"好奇心"や"柔軟性"も垣間見えます。

河田小龍の"子孫"で「5代目当主」、河田公満さん(写真左)。

9日、会場では、1人の男性が、小龍が描いた作品を静かに見つめていました。河田小龍の"子孫"で「5代目当主」である、河田公満(かわた・ひろみつ)さんです。この日、式典に招かれ京都から駆けつけました。