聖光学院・木村キャプテン「福島県の選手全員の気持ちを背負って戦ってきたい」

 一方、FW陣の前に出る圧力と一体となったモール攻撃が自慢の松韻福島。後半に入ると、得意のモール攻撃を軸に、何度も聖光学院陣内深くまで攻め込みます。しかし、聖光学院の粘り強いディフェンスの前に、大事なところでミスが出てなかなか得点につなげることができません。試合終了間際にも、20m以上モールを押し込んでこだわってきた形からのトライを狙いますが、聖光学院のゴールライン直前で痛恨の反則。絶好のチャンスを逃してしまいました。

 ピンチをしのいだ聖光学院が、この後ボールを蹴り出してノーサイド。最後まで集中力を切らさず、松韻福島の執拗なモール攻撃をしのぎ切った聖光学院が14対0で逃げ切って、6年ぶり2回目の花園への切符を手にしました。

 試合後「(花園では)福島県の選手全員の気持ちを背負って戦ってきたい」と語った聖光学院の木村キャプテン。松韻福島の想いも胸に聖地での戦いに挑みます。