バイク事故で左腕が不自由に…でも右手一本で趣味のゲームやバイクを諦めず、3Dプリンターで自分専用の道具を自作する当事者を取材。専門のコンテストが開かれるなど活用が進む「3Dプリント自助具」の可能性とは。

「3Dプリント自助具」で“右手モンハン” バイク事故で左腕が不自由に

軽快に走るバイク。よく見ると、ハンドルを握っているのは、左手ではなく大きな“洗濯ばさみ”です。どういうことなのでしょうか。

seki-1さん
「左手は肩は動くんですけど、肘から先の運動機能はない状態。免許センターに相談しに行ったとき、(左手を)どこかに固定してほしいと」

左腕が不自由なseki-1さん(39)。市販品の洗濯ばさみを左手に固定するグレーの板を3Dプリンターで自作。さらに免許上必要な改造をしたバイクを、右手一本で運転しています。

seki-1さん
「最初はまっすぐ走ることもおっかなびっくり。『こんなん乗れるか』って思った。やってみたら意外にいける」

seki-1さんは5年前、バイク事故で左腕を切断。搬送先の病院の医師が手術でつなぎ合わせましたが、感覚は戻らず、動かすこともできません。

seki-1さん
「(Q.ブラック・ジャックかと思いました)ブラック・ジャックだったらたぶん動いてる。繋がってるだけでも御の字ですよ」

事故後に3Dプリンターを購入したseki-1さん。独学で設計のやり方を覚え、できなかったことをできるようにする「自助具」を自作しています。

seki-1さん
「ゲームを片手でできるようにするための自助具。どの指で何するか最初わからなかった」

ゲーム中には本来両手で行う複雑な操作を片手で難なくこなし、モンスターを倒します。

seki-1さん
「(Q.すごくないですか?)これが普通になっちゃってるんで。やればできますよ」