うその高額当選サイトや出会い系サイトを運営し、現金などをだまし取ったとして男女29人が逮捕された事件で、逮捕された29人のうち打ち子ら26人は、犯罪に加わり報酬を受け取る「闇バイト」と見られています。こうしたなか県警は、闇バイトの犯罪の防止に向けてネット関連企業に協力を呼びかけました。

県警サイバー犯罪対策課 渡辺勇治サイバーセキュリティ統括官:
「『闇バイト』の募集投稿が喫緊の課題となっています」

県警は7日、サイバーパトロールに協力する企業と対策会議を開きました。会議では闇バイトの勧誘に使われる「UD=受け子・出し子」や強盗を意味する「叩き」などの言葉を紹介し、こうした不審な投稿を見つけて犯罪を未然に防止するための協力態勢を確認しました。

キューアンドエー仙台オペレーション部スーパーバイザー 及川克明さん:
「少しでも通報に貢献できるように努めていきたいと思う」
県警サイバー犯罪対策課 津志田浩孝課長補佐:
「通常のアルバイトよりも高額な報酬金額が示されるところが多い。そういったことに気を付けて今後インターネットを利用してほしい」

県警では、ネット上で犯罪の可能性のある投稿を発見するサイバーボランティアを7団体と個人156人に委託しています。今年は9月末までで5051件の通報が寄せられていてうち440件が闇バイトに関係する投稿ということです。