11月7日は立冬、これからのシーズンに気になるのが静岡県内でも流行期に入ったインフルエンザの感染です。これまでは、注射で予防するのが一般的でしたが今シーズンから鼻にスプレーするタイプのワクチン接種が始まりました。果たして、どんなものなのでしょうか。
<医師>
「フルミストね」
浜松市内のクリニックで子どもが受けていたのが鼻の中に噴霧するワクチン「フルミスト」です。
<医師>
「はい、終わり」
「フルミスト」は、両方の鼻の穴にスプレーすることで接種するワクチンです。
<医師>
「シュッ、反対も、動かないよ、シュッ。はい終わり」
接種するのにかかる時間は、10秒程度。国内で接種できるのは2歳から18歳までで、最大のメリットは「注射の痛みがないこと」です。
<接種した子ども>
Q. 注射と点鼻型、どっちがいいですか?
「鼻ですね」
Q. 理由は?
「あんまり痛くないから」
「入れた時ちょっと水みたいなのが入った感じであまり痛みはありません」
<保護者>
「暴れちゃって大変だったり、押さえるのは大変なので、子ども1人で座って打てるのはありがたい」
点鼻型ワクチンは主な感染経路になっている鼻に、弱毒性のインフルエンザウイルスが含まれる生ワクチンをかけることで免疫を作ります。体内に入る前にブロックすることで、予防効果が期待できるのです。接種回数は1シーズンに1回で済みます。他にもこんなメリットがあります。

<チルドレンクリニック 辻徹院長>
「予防期間は少し長めに考えてもらっていいのかな。注射だと5か月くらい、フルミストだと1シーズン(1年)というふうには言われていますね」
良いことづくめに見える点鼻型ワクチンですが、生ワクチンであるがゆえに注意すべき点があると医師は指摘します。