卸業者から複数年契約を提示される

こうしたなか、この秋は、卸業者から卸売価格の2割アップと複数年契約を提示されたといいます。

板倉農産 阿部善文代表:
「(Q 今まで卸業者から値上げの提案は?)初めてです。我々も戸惑っていいんですか?と。今まではこちらからずっと複数年契約の希望を出していたが、先方(卸業者)からいよいよ複数年契約でお願いしたいということで」

また、資材の高騰などもあり新米の販売価格を1キロあたり100円ほど値上げしました。それでも関東や関西から70件ほど新規の申し込みがあったといいます。

こうした需要の高まりや業者が高値で買い付ける動きも価格が下がらない一因とみられています。

板倉農産 阿部善文代表:
「仕入れ価格が高騰しているということで、その仕入れたコメが流通し終るまでは今の価格が続くと思っている」

新米の流通で品薄は解消されたものの価格動向は不透明な状況が続きそうです。

卸売価格の上昇がそのまま店頭価格にも反映されている一方、阿部さんは高値が続くと食卓で消費するコメの量が減りコメ離れが進むのではないかと懸念していました。