宮城県産のナシなど、旬の果物を新鮮な状態で海外の人にも味わってもらおうと、鮮度を保ちながら船で輸送するための準備作業が、岩沼市で行われました。

岩沼市内の物流倉庫に並んだのは、蔵王町で採れたナシに、山形県産のシャインマスカットなど、東北で栽培された5種類の果物です。

すべて香港に輸出されるもので、5日、3週間かかる船での輸送に備え包装作業が行われました。
エチレンガスという果物の傷みを早める成分を出すリンゴの包装には、吸収剤を入れてほかの果物への影響を防ぐなど工夫がされています。

包装された果物は、常に温度を1度に保つことで、冷やしたまま輸送ができる「リーファーコンテナ」に積み込まれました。

宮城県国際ビジネス推進室 鈴木清英室長:
「宮城・山形の果物は今が旬で一番おいしい時季。おいしいタイミングで香港で楽しんでいただければ」

この果物の海上輸送は、販路拡大のため宮城県が去年から始めたもので、今年は去年の4倍の5.6トンを輸出します。
また生産地から近い仙台港から船に載せることで陸上輸送の距離を短縮し、2024年問題にも対応しています。
果物は横浜港を経由し、11月24日に香港に到着します。