焼酎や日本酒、泡盛などの「伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなりました。
宮崎県内は、本格焼酎の出荷量が10年連続日本一となっていて、関係者から喜びの声が上がっています。

「伝統的酒造り」は、杜氏などが麹菌を使い、日本各地の気候風土に合わせて経験に基づいて築きあげてきた日本酒や焼酎、泡盛などの酒造りの技術です。

国は、この「伝統的酒造り」をユネスコ無形文化遺産の登録に向けて提案していて、5日、ユネスコの評価機関が登録を勧告しました。
来月、パラグアイで開かれる政府間委員会で正式に登録が決まる見通しです。

県内の本格焼酎の出荷量は10年連続で日本一となっていて、このうち、焼酎メーカーとして日本一の売上高を誇る都城市の霧島酒造は、登録をきっかけにさらに焼酎文化を広めたいと意気込んでいます。

(霧島ホールディングスPR課 章 性民(ざん すんみん)さん)
「伝統ある日本の酒造りが、今回、世界に注目されるのは本当に喜ばしいこと。麹を使った日本の伝統的な固有の酒造りが、本格焼酎を世界に展開していく上でも大きな強みになると考えている。正式に登録が決定されることを大いに期待しています」

ユネスコ無形文化遺産には国内ではこれまでに「歌舞伎」や「和食」など22件が登録されています。

県酒造組合は「技術と文化を継承し、その魅力をさらに世界に広めていきたい」とコメントしています。