パリパラリンピックで金メダルを獲得した池透暢(いけ・ゆきのぶ)選手と、銀メダルを獲得した鬼谷慶子(おにだに・けいこ)選手の凱旋パレードが高知市で行われ、大勢の人たちが2人の偉業を称えました。
温かい拍手に迎えられ姿を見せたのは、パリパラリンピック車いすラグビーで金メダルを獲得した池透暢(いけ・ゆきのぶ)選手と、パラ陸上女子円盤投げで銀メダルを獲得した鬼谷慶子(おにだに・けいこ)選手です。4日、高知市で2人のメダル獲得をお祝いしようと凱旋パレードが行われました。

▼観客
「このタオルで応援しました決勝。わが子のようにうれしいです。楽しみです」「おめでとう!」
出発前のセレモニーでは、鬼谷選手の母校、高知学芸高校の吹奏楽部による演奏が披露され、セレモニーに花を添えました。2人は車いすに乗ったままパレード車に乗り込みます。
▼坂根優菜記者
「池選手と鬼谷選手を乗せた車が今出発しました。会場は一気に祝福ムードです」

2人を乗せたパレード車は、中央公園から帯屋町商店街を通り、ひろめ市場までのおよそ500メートルをおよそ25分かけて進みます。二人の活躍を祝おうとパレードに駆けつけた人はおよそ3000人。県が想定していた2000人を大きく上回りました。
▼観客
「池選手(を見に来た)」
「『おめでとう』って声をかけたい。高知からたくさんのメダリストが出てすごい誇りに思う」
「おめでとう!」
▼高校時代鬼谷選手に投てきを教えていた中平信年教諭
「ちょっと遠くに行ってしまったような感覚はあるんですけど、苦しい時期も乗り越えて積み上げてのことだと思うので、すごく我がことのようにうれしい」
9月のパラリンピック本番では懸命なプレーで県内に大きな感動と勇気をもたらした池選手と鬼谷選手。メダル獲得から2か月あまりを経て行われた凱旋パレードでは、「おめでとう」や「ありがとう」といった感謝の言葉とともに、商店街は熱気に包まれていました。

▼パラ陸上女子円盤投げ銀メダル 鬼谷慶子選手
Qパレードはいかがでしたか
「こんなにたくさんの人に来ていただき、幸せ。ありがとうございます」

▼車いすラグビー金メダル 池透暢選手
「『おめでとう』のシャワーが気持ちよくてここ(目のあたり)がずっと力が入りっぱなしだった」
▼訪れた人
「とても感動した。楽しみにしていたのでありがとうございます。手振ってもらったし頭も下げてもらった!」
▼池選手の息子
「すごくかっこよかった。ラグビーの時は真剣に取り組んでいて、今までプレッシャーもあったけど、金メダルとれてそれがなくなって素直に喜んでいる感じがして楽しそうだった」
▼鬼谷選手の会社の関係者
「(鬼谷選手が)銀メダルをとったことが本当に誇らしくて、凛々しい姿が見れて、大勢の人に『おめでとう』と言ってもらう姿を見てうれしい誇らしい」
パレードが終わった後、2人の活躍をたたえようと濵田知事と高知市の桑名市長から「県民栄誉賞」と「高知市民栄誉賞」が贈られました。

▼池透暢選手
「耳では県民栄誉賞というすごい響きをいろんな所から聞いていたんですけど、まさか自分が取れるようなことになるとは思ってもいなかったので、そこに関してうれしいという感情がまず第一にきました。(パレードでは)これまでお世話になった方々がいらっしゃってて、その笑顔がすごく私たちにエネルギーをくれたなと思ったし、何回も4回も5回も来てくださった方も実はいて、すごくうれしかったです」

▼鬼谷慶子選手
「この賞は私だけの栄誉ではなくずっと支えてきてくださった高知県、高知市の方を含め全ての方を代表していただいていると思っています。(パレードに)駆けつけてくれた友達とか、あんなにもたくさんの方来ていただけているとは思っていなかったので、すごくうれしかったですし本当に一生の宝物になったなと思います」