来月開幕する世界野球プレミア12(第3回WBSCプレミア12)に向けて29日から宮崎(SOKKENスタジアム)で合宿を行っている侍ジャパン。31日、初めて侍ジャパンに選出された阪神・才木浩人(25)が合宿スタートから初のブルペンに入った。
「ピッチクロック」に対応 世界舞台へ
捕手を務めた同学年の広島・坂倉将吾(26)に対し、変化球を交え30球。本大会で導入され、無走者時に20秒の投球間隔がカウントされる「ピッチクロック」も使用し、本番環境を意識した初ブルペンとなった。
捕手の後ろから見守った井端弘和監督(49)は「当然本人も先発として2試合なげるつもりで来てるし、こっちもそのように考えているので、あとは調整をしっかりしてもらえればいい」と先発としての期待は大きい。
大谷翔平に“膝をつきながらの”衝撃HRを浴びた男
才木は昨年、WBC2023(ワールドベースボールクラシック)前に行われた侍ジャパンと阪神の強化試合で登板。その試合で現在ドジャースの大谷翔平(30)に、“膝をつきながらの”衝撃的なホームランを浴びた。
当時の心境を元プロ野球選手の杉谷拳士さん(TBS侍ジャパン応援団)が聞くと、「スタンドまでいくとは思わなかったです。気づいたらスタンドまでいってましたし、当たった時の音は初めて聞きました」と今でもその記憶は鮮明だ。
悔しさを胸に 阪神のエースに成長
あの悔しさを胸に23年は8勝、24年にはキャリアハイとなる13勝をあげ、阪神の“エース"と呼ばれるまでに成長した。

才木は「僕の中ですごく悔しい思いをしたので、もっといいボールを投げられるようにというか、もっと成長できるきっかけにもなったので、そこから代表にも呼んでいただいてすごく嬉しいですし、もっと頑張っていきたい」とモチベーションは高い。