29日、原子炉が起動した女川原子力発電所2号機は、営業運転の再開に向けた作業が進められています。こうしたなか東北電力の樋口社長は、原発の再稼働に伴い、今年度中に電気料金一時的な値下げかポイントでの還元を行う考えを明らかにしました。
東北電力 樋口康二郎社長:
「東日本大震災以降の再稼働をはじめとした当社の事業運営を日頃より支えていただいているお客さまに対し電気料金を通して感謝の気持ちをお伝えしたいと考えている」
31日の定例会見で、東北電力の樋口康二郎社長は女川原発2号機の再稼働に伴い、今年度中に電気料金の値下げかポイントでの還元を検討していると明らかにしました。
ただ、経営の見通しを理由にこの対応は一時的としていて、具体的な金額や時期については明言を避けました。
一方、原発で重大事故が起こった際は、事業者である電力会社が全ての賠償責任を負うことが法律上で定められています。これについて、樋口社長は…。
東北電力 樋口康二郎社長:
「やはり事業者の無限責任というのは非常に厳しいと思う。重大事故は絶対起こしてはならないという覚悟でやっていく必要がある。あらゆる事故を想定して対応できる最大限の安全対策を講じている」

東日本大震災で重大事故を起こした東京電力福島第一原発と同じ沸騰水型の原発が再稼働するのは初めてです。

東北電力は発電の再開を11月7日に予定していて、作業の状況によっては時期が早まる可能性があるとしています。女川原発2号機の営業運転は12月頃に始まる予定です。