「強制しうる意思」示すのが大事
約1時間の訓練を終えた荻田さんは、一連の手順を振り返りながら井上さんから助言を受けます。

井上道1等空尉
「領空侵犯機というのは、基本的に犯罪者とニアリーイコールだから。日本国の領空に入ったら、こちらの誘導に従わせるのはやっていいこと。強制することができる。強制する時に強制しうる意思を示しているのかがすごく大事になるから、そこはちゃんとやりなさい」

荻田祥3等空尉
「国籍不明機に対して、『自分がどうしたいのか』『どういう行動を取ってほしいのか』という意思表示や、声色を変えて強調するところが足りなかったな、と。自分で一つできたと思ったら、また新たな課題が出てきたり、というのをずっと繰り返すことになるので、毎回やった後にデブリーフィングでしっかり自分の反省点を出してまた次にステップアップできるように、一つ一つ」
厳しい訓練を終えた後の食事会は、仲間とのほっとするひととき。荻田さんの表情も和らぎます。

荻田祥3等空尉
「みんなで飲んでわいわいするのも好きなので、ストレス解消になっている。真面目な話は置いておいて、ちょっとバカ話をするみたいな、そういうのも息抜きになる」
Q.荻田さんの印象は?
福島将吾1等空尉「飲んでるキャラ、お酒のキャラ」
川原信亮3等空尉「盛り上げ役ですよね」
後藤弥明1等空尉「盛り上げも、いじられることもできるオールラウンダー、マルチロールファイター、将来が楽しみ」