出産時に重い脳性まひになった子どもに補償金を支払う「産科医療補償制度」をめぐり、過去に補償の対象外だった子どもについても、現在の制度基準を満たせば1200万円の特別給付金を支給する案が了承されました。
「産科医療補償制度」は、出産時に何らかの事故で重い脳性まひになった子どもに総額3000万円が支給される制度です。
2021年までは生まれたときの体重や妊娠の週数によっては「個別審査」が必要でしたが、翌年に基準が緩和され廃止されたことで、個別審査によって補償の対象外となっていた子どもを救済するよう求める声が上がっていました。
こうした声を受け、救済のための議論が行われていましたが、きょうの厚生労働省の専門部会で、補償の対象から外れていた子どもに特別給付金1200万円を支給する案が了承されました。
支給の対象となるのは過去に個別審査の対象だった子どもで、▼妊娠28週以上で生まれていること、▼脳性まひが先天性や生まれた後の感染症が原因ではないことなど現行制度の基準を満たしていることが条件となります。
また、特別給付の申請期間は、来年1月からの5年間で推計でおよそ1600人が給付の対象となるということです。
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