ホンダが製造・販売している原付バイクで、走行中に後輪がロックする事案などがおよそ60件発生していた問題で、ホンダが近く、該当する5つの車種あわせて65万台について、無償で回収・修理を行う方針であることが新たにわかりました。
原付バイクの後輪が突然ロックする。もし、走行中に起きたら、大きな事故につながりかねません。
問題が発覚したのは、ホンダが製造・販売している原付バイクの3車種とホンダの部品を搭載しているヤマハの原付バイク2車種で、すでにあわせて65万台が市場に流通しています。
部品にこびり付いた黒い汚れ。これは、オイルが漏れたことで土埃などが固まったものです。埃がない状態と比べると、その差は一目瞭然です。色が濃く変わっているのは、漏れ出したオイルが滲んでいるからです。
このようなオイル漏れが原因で、後輪がロックする事案が起きていることがJNNの取材で明らかになりました。
問題となっているのは、ミッションケースと呼ばれる箇所です。通常だと、ケースの中は潤滑油で満たされていますが、接合面の不具合からわずかな隙間が生じると、徐々にオイルが漏れ出てなくなってしまい、最後には、中の部品が異常に高い温度になって焼き付き、突然、後輪がロックしてしまうとみられます。
これまでにおよそ60件の「後輪ロック」などが発生。中には走行中のケースもあり、転倒事故も少なくとも1件起きているということです。
関係者によりますと、ホンダは近く、該当する5つの車種を無償で回収し、修理を行う方針で、対象は65万台にも上ります。
バイクのユーザーに聞いてみると…
バイク歴30年以上
「後輪ロックの経験はあるので。怖いです、とっさに反応しないといけないので」
バイク歴20年
「(後輪ロックが)一番怖い。二輪はバランスの乗り物だからロックしたら転がるし、後続車がいたらひかれる」
今回のオイル漏れは、油で固まった汚れなど外から見ただけで異変に気が付くことができる場合もあります。しかし…
バイク歴3年
「(原付バイクは)自転車感覚で乗る。1年間乗って1度もメンテナンスしたことがないくらい」
現役の整備士は「手軽な乗り物のため、整備やメンテナンスを重視する人が少ない」と指摘します。
東京バイク便センター 整備士 松並哲さん
「ほとんどの人がおかしくなってから修理に持ってくる。きょうは違うな、いつもとエンジン音が違う、そういうところはすぐにわかる。メンテナンスは絶対早めに」
関係者によりますと、最初に「後輪ロック」が報告されたのは2019年でした。
国交省は、5年も前から「後輪ロック」が断続的に発生していたにもかかわらず、ユーザーへの周知などの対策を講じてこなかったことを重くみて、社内の情報共有のあり方など業務の改善を指導したとみられます。
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