来年4月から大阪・関西万博が始まるのを前に、神戸航路がある宮崎港で連携を確かめました。
「フェリーに複数の不審者が乗船している」との想定で、海上保安庁や警察などが参加したテロ対策合同訓練が行われました。

訓練には、宮崎海上保安部や宮崎北警察署、それに、宮崎カーフェリーなど12の機関からあわせておよそ70人が参加。

宮崎港に着岸中のフェリーに、乗客にまぎれて不審な人物が複数人乗船しているとの想定で行われ、まず、船内で包丁を持って暴れだした男を海上保安庁が取り押さえました。

また別の不審者は小型船で逃走。
海上保安庁や水上警察隊が追跡したところ、けん銃を発砲したため、海上保安庁が小銃で警告射撃し、制圧しました。

(宮崎海上保安部 横内伸明部長)
「世界秩序が混迷を極める中、来年4月には日本国際博覧会(万博)も開催される予定であり、人の動きの活発化が見込まれますので、関係機関の連携を通じて、県民の皆様の安心・安全を守ってまいりたいと考えております」

宮崎海上保安部はこうした訓練を通して、関係機関との連携を図りたいとしています。