「自分の話を聞いて1人でも犯罪をとどまってくれたら」経験者の訴え
改めてAさんが犯行に加わったその当時の心境を語ってくれました。
(Aさん)「最初は怪しいと思っていないですよね。(犯罪だと分かったときは)一気に血の気引いたっていうか。自分が悪いですけど、親を巻き込みたくないとか、自分でなんとかしないといけないと考えて。あとはもう脅されていくいっぽう。洗脳されていくというか、自分が殺されないようにとか家族に害がないようにという気持ちだけでも動いた」
―――犯行時にはどう思いましたか?
(Aさん)「おばあちゃんも良い人が多くて、すごく心が痛かった。ずっと苦しいですね。声も震えるんですよ。指示役から『お前声震えてるからもっと堂々としろ』とか言われるんですよね。追い詰められていたので、そのときはわらにもすがる思いだった。やってからでは遅い。もし周りに助けてくれる人がいたら、まずは助けてもらったほうが間違いなく良いと思います。(自分の話を聞いて)1人でも犯罪をとどまってくれたら良いなと」