抜けられなくするため個人情報を送付させ、拒否すれば脅迫も…

そして、応募者が抜けられなくするために個人情報を送付させます

警察庁によると、言葉巧みに自分の顔と住民票などを一緒に映した自撮り写真を送信させたり、家族構成や家族の勤務先、さらに交際相手の名前まで送らせたりします。

住んでいるマンションのエントランスから部屋までの道のりを動画撮影するよう指示されるケースもありました。

これらの情報は犯行を拒否しようとすれば、ただちに脅迫に使われます。中には、「逃げるとこうなる」と男が殴られている動画が送信されてきた事例もありました。

実際は報酬をもらえず“捨て駒”に

短期間で稼ぎたいというのが応募する動機ですが、実際にお金を手にできることはほとんどありません。

報酬は後でまとめて払うと言われたり、次もやったら渡すと言われますが、結局払われることはなく、逮捕されるまで捨て駒として使われます。

相次ぐ事件を受け、警察庁は「あなたやご家族を確実に保護します。安心して今すぐ引き返して下さい」と呼びかける動画を投稿(18日)。一週間で、3人もの人たちが相次いで保護を求めてきたといいます。

底が抜けたように若者が陥る闇バイトの罠。人生を台無しにしないよう引き返す勇気が求められます。

(「サンデーモーニング」2024年10月27日放送より)