30年で進んだ「円安」と上がらない「実質賃金」

(大石アンカーマン)
なぜこうなっているのか、為替相場も影響しているようです。

30年前は1ドル98円と円高だったんですが、10月23日午後5時時点で、1ドル152円と50円ほど円安になっているんですね。

やはり食料自給率が低い中で輸入に頼っていますから、そういう意味では円安だと厳しいということが言えます。

一方で皆さんの懐具合について、賃金から物価の影響を差し引いた「実質賃金」で先進国を見てみますと、アメリカやイギリスなど各国が右肩上がりなのに対して日本はほぼ横ばい状態です。

(若狭アナウンサー)
この30年いかに日本の経済が停滞しているかということですね。

(大石アンカーマン)
最後に「1世帯当たりの所得の中央値」を見てみましょう。
中央値というのは平均ではなくて所得を低い方から高い方に並べた時の真ん中の数値です。

549万円から405万円に、この30年間で140万円も減っているということなんです。

(若狭アナウンサー)
衆議院選挙での各党の公約は一体どうなっているんですか?

(大石アンカーマン)
そうですね、多くの政党が最低賃金1500円を公約に掲げています。
しかし、中小企業の団体からは「払えない」「倒産する」という声も上がっています。

ですから実現するためには、中小企業の支援も併せて行ってほしいと思います。