
■教えて羽生さん!
羽生さんのホームリンク、仙台市泉区にあるアイスリンク仙台。トップスケーターを目指す後輩からの質問です。
東北高校1年 本田大翔選手:
「ジャンプというよりも、僕は表現力が苦手なので、演技に感情込めてというのは、どういうふうにやったら良いのですか?」

羽生結弦さん:
「僕は表現しきれないということが基本的に今までないので、感情を込めない方がむしろ難しくてわからないのですけど。どちらかというと、感情が先走ってスケートをやっているほうが多いんです。曲がかかったら『わー』ってなる。何でだろうと逆に」

司会:「スケーターによって技術的なものが得意な人と、アーティスティックなものが得意な人がいて、技術的な人にとっては(感情表現は)難しい。羽生さんは完成しているからそこを教えるのは難しい?」
羽生結弦さん:
「でも、少しづつ例えば自分の感情が、このプログラムに対して、この曲に対してどういう感情、何だろうというのを書いてみたりとか、言葉にしてみたりするだけでも違うのではと思う。
あとは実際に、僕はやらないけれども、鏡を見て、この手の振り付けが本当に伝わっているのか、どうゆう感情が込められていますか、拳をグーにしたときに『強いものがあるのか』『怒り』なのか、それとも優しく包みたいのだったら、(手の表現が)どうなっていくのかちゃんと見えているのか(確かめる)。感情(の動きに)にちょっとでも意味をつけることができたら、それだけで感情表現になると思います」


羽生さん母校、七北田中学校の三浦選手からは、こんな質問が。
七北田中1年 三浦那奈選手:
「ジャンプで足を閉めると怖いってなってしまう。ジャンプで怖さを克服するにはどうしたら良いですか?」

羽生結弦さん:
「僕は今でも練習するのですが、階段で1段でもいいので、ちゃんと足を閉めて片足でおりてくるということをひたすら練習していました。氷上で、ジャンプやります、足を閉めます、おりますという行動を何回やってもできない子はできない。(できない子は)自分でその感覚を知らないんですよ。まずは、感覚を少しづつ、陸上でもいいからやっていく、そうすると自然といつかは体が覚えてくれるし脳みそも覚えてくれるので、いずれできるようになります」

司会:「羽生さんは、怖いという感情自体にはどう向き合ってきたのですか?」
羽生結弦さん:
「僕は怖いなって思うのは、正直4回転半ぐらいしかないんですよ。4回転半は、さすがに前に飛んでいくのでスピードがあると、たまに踵から落っこちてきて後ろにゴーンと(頭から)いくと脳震とうをおこす可能性があるので、身体的にも危ないものにはなっていて、でも2回転とかは怖くなかった。ちっちゃいころからやっていたからなんでしょうかね。でも、怖いっていう感情は、“挑んでる”っていう証でもあると思うので、それはそれで自信を持っていいと思う」

視聴者からは「スケートをしていなかったら、どんな仕事をしていましたか?」との質問。
羽生さんの答えは?